Makoto Takahashi
〜「本質を知る」ということ〜

8月11日、三井住友アセットマネジメント社
執行役員 高橋誠氏訪問レポート

高橋 誠氏

【略歴】
1972年、東京都立大学経済学部卒業。
同年野村證券入社。
1978年、野村證券ロンドン支店勤務後、米国野
村証券勤務。
その後、潟Wャフコ取締役として活躍。
現在は三井住友アセットマネジメント社の取締役を務める。
1996年、野村證券取締役。
その後、潟Wャフコ常務取締役として活躍。
現在は三井住友アセットマネジメント社の取締役を務める。

主な著書
「デリバティブ入門」
(ビジネスゼミナール、日本経済新聞社)

8月11日午後6時、普段郊外の田舎でのんびりと暮らしているCIFTメンバーには似合わない、
都会の空気に戸惑いながら、CIFT初の企業訪問は幕を開けました。

そんな僕らを高橋さんは暖かく迎えていただいたうえ、
二時間という限られた時間ではありましたが、貴重なお話をしていただきました。

以下に、その内容を四つのキーワードを元に項目だてて
レポートさせていただこうと思います。

〜「本質を知る」ということ〜

 

「学生時代に何をやっておくべきでしょうか?」という我々の質問に対し、

「『本質を知る』ということ。これに尽きます」

そう高橋さんは仰っていました。

「そして、どんな分野においても、物事の本質を知るためには、その基礎をしっかりと学ばなければいけません」

高橋さんが 大学1年から2年 にかけては、学生運動が盛んな時代であったため、満足に勉強することができなかったそうです。

そのような時代背景の中、友人と喫茶店でマクロ経済学を独学で勉強していたことが、

30年以上に渡る社会人生活の随所で大きな力となってきたと、力強く語ってくださいました。

 

〜人を見る〜

 

高橋さんがベンチャー企業への投資をしていた頃、「何を基準に投資をしていたか」を伺ったところ、

「基準は人。その人の本質を見る。それはつまり、その人の熱意(aspiration)を見るということです。
ベンチャー企業に投資するという立場において、私は企業ではなく、「人の熱意」に投資してきました」

どんなにビジネスモデルがしっかりしていても、熱意 のない人にはベンチャーに必ずやってくるであろう苦境を乗り越えることはできません。

そして、前例重視の日本方式ではそうした逆境を跳ね除けるほどの気概を持った起業家を見つけることは難しいと感じました。

新聞やテレビ、インターネットといったメディアの情報に流されることなく、確固とした自分の視点を持ち、わからないことに関しては自分の目や耳で体験し、考えぬく(think through)ことが必要になるのではないでしょうか。

ここに、高橋さん独自の投資哲学を垣間見た気がします。これは僕が株式投資をする上でも良い教訓となるもの思います。

 

〜挑戦しつづけること〜

「高橋さんのモチベーションの源泉はどこにあるのでしょうか?」

という我々の質問に対し、

「日本人というものは周りを気にして行動するという風潮がある。」

海外の金融の世界で活躍され、数多くの企業・人間を見てきた高橋さんは、

こういった日本の慣習的な風潮は「新しいことに挑戦しにくい環境である」とおっしゃっていました。

つまり、いい意味で日本人らしさというものから脱却することが、投資や起業といったことに関わらず、人生のあらゆるステージで「挑戦する」手助けとなるのではないでしょうか。

新しいことに挑戦するということは、非常にエネルギーのいることです。

だからこそ、高橋さんは、純粋な好奇心や興味・関心というものを大切にし、少しでも自分が興味をもったものに対しては、「とりあえず何でもやってみる」という姿勢を貫いてきたそうです。

 

〜働くとは〜

 

最後に高橋さんに「働くとは?」とお聞きしたところ、

「働く=傍楽(はたらく)」つまり、「傍らの人を楽にする」という非常に印象深い言葉をいただきました。

働くとは何も自分の為だけではありません。

自分以外の人間にも何らかの役に立ちたいという高橋さんの謙虚な人柄を感じ取ることができました。

今回、訪問を快諾していただいた背景にもそんな高橋さんの暖かい人間性があったのではないかと思います。

これは、僕達は「チームワーク」をモットーの一つに掲げている事もあり、その点に関しても多くのことを学ばせていただきました。

僕達も、ともすれば忘れがちな謙虚な姿勢を心に留めこれからの活動に活かしていきます。

 


高橋誠さん、
お忙しい中 ありがとうございました!

 

     メンバー感想

佐藤 今回聞かせていただいたお話は、何も仕事のみならず人生そのものにも通じるものを感じました。そうした貴重な経験則を行かせるか否かは僕達自身にあるということを胸に行動していきたいと思います。今回はありがとうございました。
神田 失敗を恐れずに自分の信じる道を行く高橋さんには強く憧れるものがありました。今後は、高橋さんがおっしゃっていた「物事の本質」というのを 学んでいこうと思います。
鈴木 お話を聞かせて いただいて非常に興味深かったことは、働くモチベーションはすべて興味・関心からくるものであるということです。 僕も行動することの大切さを痛感しました。
学生の間にやはり、自分の専攻する学問をやり込む事はこの先の人生で自分の礎となり、役立つ時がきっとくるはずだと思い、これからの2年間を過ごしていきたいと思います。
本野 今回高橋さんのお話を聞かせていただいて、学生時代に学んでいたことや、批判的精神、人を見る目を養う重要性をを学ばせていただきました!今後の生活に活かしていこう思います。
本質とは何か、何のフィルターを通して本質を学ぶのか、学問や職種の違いとは つまるところそういうことなのだと学ばせていただきました。一生懸命「学問」しようと思います。
昌子 訪問させていただき印象に残ったことが二つあります。 ひとつは、高橋さんの、自分の気持ちに正直に行動する姿勢。 もうひとつは、私達に対等にかつ壁を作らずに向き合ってくれたこと 。私もそのような高橋さんの姿勢を見習いたいと強く思いました。

 

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